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北陸新幹線が大阪までフル規格で整備されると、時間的にも心理的にも距離感が大幅に縮まり、滞在可能時間が増加します。
また、主要都市間においても移動時間が縮まり、都市間の人の交流が活発化します。
新幹線が開業した区間では開業前よりも利用者が大幅に増加し、観光やビジネス等において、交流人口の拡大による経済効果が期待できます。
北陸新幹線が大阪につながると、関西圏、北陸・信越圏、首都圏を結ぶ新幹線ネットワークで結ばれ、日本海国土軸の形成にもつながるほか、太平洋側の大規模災害時には代替補完機能(リダンダンシー)を発揮します。
北陸新幹線は一度に多くの人々を運び、また天候の影響を受けにくいため、確実に定時に目的地に行くことができます。1964年の東海道新幹線の開業以来、新幹線は乗客の死亡事故がゼロで極めて安全な乗り物です。
また、新幹線は他の交通機関と比較して、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が少なく、環境に優しい乗り物です。
新幹線は経済効果による税収増とJRからの貸付料収入を生み出す、投資効果の高い優れた公共事業です。
令和2年度予算における国の公共事業関係費の約1.3パーセントに過ぎず、重点配分による早期整備が望まれます。